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 *当ブログの記事・写真の無断転載を禁じます。 写真提供:吉田玉助


「気配を遣う」といえば。「日高川入相花王」その5
昨年の大阪11月公演
「芦屋道満大内鑑<あしやどうまんおおうちかがみ>・加茂館の段」で、
吉田幸助が遣った乾平馬<いぬいへいま>は、下手で、ひとり、芝居をした。
上手では、岩倉治部大輔<いわくらじぶのたいふ>が、
加茂の後室、榊の前といったところを相手に、
観客の視線を一手に引き受ける
大振りな芝居。
そのなか、乾平馬は、下手にただひとり。
ただひとり芝居の外にあって、
気配だけは芝居に参加をするという、
難しい役どころ。
とくに、さりげなく中座して、
安倍保名<あべやすな>を、引き出してくるという場面は、
非常に、難しいはず。

なぜ、そこで、乾平馬は中座したのか。
なによりも、それよりも、
観客の五感すべてが、上手に集まっているなか、
無言ながら、
中座したことを、観客にしらずしらずに認識してもらうということの難しさ。
そのことを思うと、気配を遣うことは難しいはず。

果たして、吉田幸助、
納得いくまで、
満足いくまで、
存分に、気配を遣いきったことだろうか?

寿々女

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テーマ:文楽 - ジャンル:アイドル・芸能

[2010/02/08 10:58] | すずめがちゅんちゅん | トラックバック(0) | page top
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